長らく誰も暮らしていなかった実家の土地にMさんが家を建てようと思ったのは、「歳を取ったら田舎に引っ込んで畑でも耕しながら暮らしたいね」と亡き奥様とともに語っていた夢があったからです。
畑を含め1000坪という広大な敷地を使い、吹き抜けのリビングに念願の薪ストーブを据えた、贅沢な平屋を完成させたMさん。「一人には広いんですが、子どもたちが孫を連れて遊びに来たり、友人や知人が別荘代わりに訪れたりしてもゆっくり過ごせる空間にしたいと思ったんです」と語ります。玄関から続くL字の土間と高い吹き抜けが開放的なリビング。フローリングの小上がりで、夏はテーブルに、冬は掘りごたつにして使えるダイニング。まるでコテージのようなロフトと、Mさんのもてなしの心が隅々まで息づいた空間です。
相棒のラブラドールレトリバーの家も、リビングの土間から出入りできるウッドデッキにしっかりとつくり、愛犬との二人暮らしを楽しんでいます。
北清建設を選んだのは、木や自然素材を使った雰囲気が気に入ったのはもちろん、仕事先がある恵庭で「薪ストーブの家なら」という地元での評判があったからです。住宅性能も、昔建築関係の仕事をしていたというMさんの目利きに叶ったものだったといいます。
春から夏は畑仕事に精を出し、薪を割り、冬は愛犬とともにソファに座って、薪ストーブの炎とその向こうの外の景色を眺めながら過ごすのが至福の時間となったMさんでした。